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海賊版サイト「hikarinoakari」閉鎖、RIAJが発表 山崎光春

海賊版サイト「hikarinoakari」閉鎖、RIAJが発表

こんにちは!山崎光春です。

日本レコード協会RIAJ)は2024年7月19日、海賊版リーチサイト「hikarinoakari.com」の閉鎖を発表しました[1][2]。このサイトは2014年頃から運営され、アニメやゲーム音楽を無料でダウンロードできる違法サイトとして知られていました[2]。

hikarinoakari.comは、国内外のサーバーを利用し、誰でも無料でコンテンツをダウンロードできる仕組みを提供していました。2024年には1575万人もの訪問者を記録し、そのうち75%が海外からのアクセスだったとされています[2]。

RIAJと国際レコード産業連盟(IFPI)は、これまでサイト運営者に対して閉鎖や違法ファイルの削除を要求してきましたが、対応されることはありませんでした。さらに、RIAJは2017年から実際に音源が保存されているサイバーロッカーの運営会社にも削除依頼を続けていました[2]。

状況打開のため、RIAJは2024年7月3日、米国でサイトが使用するコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)のCloudflareに対し、サイト管理者特定のための情報開示命令を取得しました。この結果、開示命令直後に運営者によってウェブサイトが自主閉鎖されるに至りました[2]。

RIAJは今後、Cloudflareから開示される情報を基に、運営者への責任追及や類似の違法サイトへの法的対応を進めていく方針です[2]。

この事例は、著作権侵害に対する権利者団体の継続的な取り組みと、法的手段を活用した効果的な対策の重要性を示しています。海賊版サイトの閉鎖は、音楽業界や著作権者の権利を守るだけでなく、合法的なコンテンツ流通の促進にもつながると期待されます。

また、この問題は日本国内だけでなく、国際的な課題であることも浮き彫りになりました。海外からのアクセスが多かったことから、著作権保護における国際協力の必要性も再認識されたと言えるでしょう。

今回の閉鎖を機に、音楽業界や関連団体は、より効果的な著作権保護策や、ユーザーに対する著作権教育の強化など、総合的なアプローチを検討することが求められます。同時に、合法的な音楽配信サービスの利便性向上や魅力的なコンテンツ提供など、ユーザーが違法サイトに頼らずに済む環境作りも重要な課題となるでしょう。

Citations:
[1] https://www.riaj.or.jp/news/id=336
[2] https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2407/19/news180.html
[3] https://www.riaj.or.jp/news/
[4] https://www.youtube.com/watch?v=iBmhk38JvAM