こんにちは！山崎光春です。
スカパーJSAT株式会社、株式会社ゼンリン、日本工営株式会社の3社は、衛星データを活用した新サービス「LIANA(Land-deformation and Infrastructure ANAlysis)」をリリースしました[1][2]。LIANAは、斜面や盛り土等の土構造物、道路や埋め立て地、周囲のインフラの経年的変状をミリメートル精度でモニタリングする法人および自治体向けサービスです[1][2]。
このサービスは、近年増加している豪雨災害やインフラの老朽化問題に対応するため開発されました[1]。LIANAを平常時から利用することで、広域かつ低コストでのモニタリングが可能となり、予防保全の意思決定をサポートします[1]。これにより、災害に対する不安の低減と安全な街づくりに貢献することが期待されています[1]。
LIANAの特徴は、SAR(合成開口レーダー)画像を用いた高精度な解析にあります[1][2]。スカパーJSATが開発した解析ツールにより、地盤変動を時系列で表示し、その危険性を評価します[1][2]。また、ゼンリンの詳細な地図データと日本工営の知見を組み合わせることで、利用者にとって視覚的に分かりやすいWebシステムを提供しています[1]。
このサービスの利点として、従来の測量では困難だった数十キロメートル四方の広域エリアを一度にスクリーニングできる点が挙げられます[1]。これにより、法人や自治体の保守・点検コストの低減が可能となります[1]。
3社の役割分担は以下の通りです[1][2]:
1. スカパーJSAT: SAR衛星画像の解析と変動量の可視化、Web UIの開発
2. ゼンリン: 詳細な地図データの提供
3. 日本工営: インフラや土構造物の調査・測量・設計・維持管理に関する知見の提供、危険性評価
LIANAは、2020年に3社が発表した「衛星防災情報サービス」の一環として提供されます[1][2]。今後は、災害時の衛星データ(光学/SAR)を活用した広域災害状況把握サービスも構築中とのことです[1]。
このサービスの登場により、インフラ管理や防災対策の分野に新たな可能性が開かれることが期待されます。衛星技術と地上の専門知識を組み合わせたLIANAは、今後の災害対策や都市計画に大きな影響を与える可能性があります。
Citations:
[1] https://www.skyperfectjsat.space/news/detail/_liana.html
[2] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000067172.html
[3] https://www.skyperfectjsat.space/jsat/service/liana/
[4] https://sorabatake.jp/32423/
[5] https://www.id-and-e-hd.co.jp/performance/download/
[6] https://www.skyperfectjsat.space/news/detail/post_252.html
[7] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000067172.html
[8] https://www.phileweb.com/news/d-av/202410/24/61380.html
