こんにちは！山崎光春です。
福島第一原子力発電所2号機で進められていた核燃料デブリの試験的取り出し作業が、装置のカメラ不具合により中断していた問題について、新たな進展がありました[1][3]。東京電力は10月24日、不具合が生じた2台のカメラの交換作業が完了したと発表しました[2]。
この問題は、9月10日に開始されたデブリの試験的取り出し作業中、17日に取り出し装置に取り付けられた2台のカメラで映像が確認できなくなったことに起因します[3]。東京電力は10月16日から手作業でカメラの交換を行い、予想より早く9日間で作業を完了しました[3]。
カメラの不具合の原因については、9月15日から17日にかけて電源を切っていたことが影響した可能性が高いとされています[2]。東京電力の説明によると、強い放射線環境下で電源をオフにすると、カメラ内の半導体に電気が蓄積され、再度電源を入れた際に過剰な電流が流れて電圧が低下し、映像が送信されなくなる可能性があるとのことです[2]。
この問題を受けて、東京電力は今後の取り出し作業再開時には、カメラの電源を切らずに使用する方針を示しました[2]。また、カメラ交換に伴って取り外したデブリをつかむ器具の再取り付けや、装置全体の動作確認も24日までに完了しています[3]。
当初、東京電力はこれらの作業に2週間程度かかると説明していましたが、実際には9日間で終了しました[3]。今後は、取り出し作業の再開時期と詳細な手順について改めて精査し、公表する予定です[3]。
この一連の作業の完了は、福島第一原発の廃炉作業における重要な進展と言えます。しかし、核燃料デブリの取り出しは極めて慎重を要する作業であり、今回の経験を踏まえて、より安全かつ効率的な方法を模索していく必要があります。
今後の展開に注目が集まる中、東京電力は25日に装置の最終確認を行い、取り出し作業の再開時期を決定する方針です[2]。この決定は、原子力発電所の廃炉プロセスにおける重要なマイルストーンとなるでしょう。
Citations:
[1] https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20241024/6050027774.html
[2] https://www.yomiuri.co.jp/science/20241024-OYT1T50136/
[3] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241024/k10014618291000.html
[4] https://www.yomiuri.co.jp/science/20241025-OYT1T50143/
[5] https://news.yahoo.co.jp/articles/8e5b1e530e4f32fec8c9a024329599e26403ad40
[6] https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=2&ng=DGKKZO84254620R21C24A0EP0000&scode=9501
[7] https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA217NU0R21C24A0000000/
[8] https://www.tokyo-np.co.jp/article/360867
