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映画レビューサイト、AI使用CMで批判殺到し謝罪 山崎光春

映画レビューサイト、AI使用CMで批判殺到し謝罪

こんにちは!山崎光春です。

映画レビュー投稿サイト「Filmarks」を運営する株式会社つみきが、生成AI技術を使用して作成したCM映像を公開し、批判が殺到した後に謝罪する事態となった[1][2][5]。

7月12日、Filmarksは公式SNSで全編生成AI技術を使用したCM映像を公開し、「クリエイターとAI技術の融合によって、こんな、観たことのないCMが制作されました!」と enthusiasm を込めてアピールした[2]。しかし、この投稿に対して「映画や製作者をなめているとしか思えない」「何万何千人の映画従事者によって支えられてるか分かってない」など、生成AIの使用に対する批判が相次いだ[2]。

批判の背景には、昨年ハリウッドで脚本家と俳優らがAI利用の制限などを求めてストライキを行うなど、映画界とAIの間に深い溝があることが挙げられる[5]。多くのユーザーが、映画製作に携わるクリエイターへの敬意が欠けているとFilmarksの行動を非難した[2][5]。

これらの批判を受け、Filmarksは該当の投稿と動画を削除し、7月16日に謝罪文を公開した[1][2][5]。謝罪文では「昨今の映画・映像製作と生成AI技術を取り巻く状況への認識不足による、映画作品、そして映画製作に携わるクリエイターの方々への敬意に欠けた、軽率な行動であったと深く反省している」と述べ、映画レビューサービスとしてクリエイターに対して敬意を欠く行動は本意ではないと強調した[2][5]。

さらに、Filmarksは「スタッフ一同、本件を深く反省し、今後の行動を戒めるとともに、あらためて映像製作に携わるすべての皆様、作品を楽しむ皆様、Filmarksをご利用いただいている皆様にとって、より良いサービスとなるよう誠心誠意尽力して参ります」と再発防止を誓った[5]。

この事例は、AIと創作産業の関係性について重要な問題を提起している。技術の進歩と創造性の尊重のバランスをどのように取るべきか、また、AIの利用が従来のクリエイティブ産業にどのような影響を与えるかについて、社会全体で議論を深める必要性を示している[4]。映画レビューサイトとしてのFilmarksの立場を考えると、映画製作者とユーザーの双方への配慮が求められることも明らかになった。今後、AIと創作産業の共存のあり方について、さらなる議論と検討が必要とされるだろう。

Citations:
[1] https://news.yahoo.co.jp/articles/2cda2e92f3f8d2a15940ae3e585972747c18e04f
[2] https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2407/16/news190.html
[3] https://news.yahoo.co.jp/pickup/6507733
[4] https://twitter.com/hiraizm/status/1813165078604357669
[5] https://news.goo.ne.jp/topstories/trend/goo/dbc78bdfafc4738734a0bdb4cb16260d.html