山崎光春のテックユニバース

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ウィンドウズ障害、850万台に影響 山崎光春

ウィンドウズ障害、850万台に影響

こんにちは!山崎光春です。

 

2024年7月19日、マイクロソフトのウィンドウズを搭載したコンピューターで世界的なシステム障害が発生し、約850万台の端末に影響を与えました[1][3]。この数はウィンドウズを搭載した全デバイスの1%未満に相当しますが、広範な経済的・社会的影響をもたらしました[3]。

障害の原因は、米サイバーセキュリティー会社クラウドストライクのソフトウエア更新にあったとされています[3]。クラウドストライクは世界トップシェアを持つセキュリティーソフト提供企業で、コロナ禍での在宅勤務の増加に伴い、多くの企業に導入されていました[3][5]。

この障害により、世界中の様々な分野で混乱が生じました。航空業界では、アメリカの大手航空3社が一時全ての運航便の出発を停止し、世界各地の空港で予約システムなどのトラブルが発生しました[4]。日本国内でも、日本航空のウェブサイトで国際線の予約や購入ができなくなり、成田空港ではチェックインシステムのトラブルで一部の便が欠航するなどの影響がありました[4]。

さらに、オーストラリアやフィリピンでは銀行システムが影響を受け、ATMが使用できなくなるトラブルも発生しました[4]。医療や金融など、社会の重要なインフラにも影響が及び、一部の地域では救急電話ラインがダウンする事態も起きました[3]。

この事態は、デジタル技術への過度の依存がもたらすリスクを浮き彫りにしました。特定の企業のシステムやセキュリティー対策に依存することで、トラブルが発生した際の被害が甚大になる可能性があることが示されました。

今回の障害は、システムの脆弱性と、継続的な改善の必要性を再認識させる機会となりました。専門家は、システムは完成形がなく、常に欠陥やエラーの発見と改修を繰り返す必要があると指摘しています。

この事態を受け、企業や組織は自社のシステムの脆弱性を再評価し、リスク分散や代替手段の確保など、より強靭なIT基盤の構築を検討する必要があるでしょう。また、利用者側も、デジタル技術に過度に依存せず、非常時の対応策を準備しておくことの重要性が再認識されました。

Citations:
[1] https://www.serverworks.co.jp/news/20240719_windows_news.html
[2] https://www.youtube.com/watch?v=m05SH-7MDz8
[3] https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-21/SGY8HIT1UM0W00
[4] https://www.youtube.com/watch?v=bygCwqCTcQw
[5] https://www.youtube.com/watch?v=lFP7zm22z78