山崎光春のテックユニバース

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ドコモ、新製品でロゴ非表示に転換 山崎光春

ドコモ、新製品でロゴ非表示に転換

こんにちは!山崎光春です。

5月に入ってどとうの製品発表ラッシュが続いているが、その中で気になることがある。5月以降にドコモが発表したAndroidスマートフォンに、「docomo」ロゴが見当たらなくなったのだ。[1]

5月8日に発表したサムスン電子製「Galaxy A55」とシャープ製「AQUOS R9」「AQUOS wish4」を皮切りに、5月15日発表のソニー製「Xperia 1 VI」「Xperia 10 VI」と、5月16日発表のFCNT製「arrows We」「arrows We Plus」は、いずれも本体にdocomoロゴを採用していない。[1]

これまで、iPhoneとPixelを除き、ドコモが販売するAndroidスマートフォンには、docomoのロゴが採用されていた。ロゴは、その製品の象徴といえるものであり、docomoロゴは、ドコモが扱うスマートフォンを示すものだ。[1]

## ドコモの説明

ドコモ側で何らか方針に変更があったのだろうか。同社広報に聞いてみた。

> 共通の部材に変更することで廃棄部材の削減や開発コスト・工数を削減し、サステナビリティな社会へ貢献していくため、販売やアフターサービスへの影響やユーザーニーズも鑑み、一部モデルにおいてはロゴを外す判断をしております。[1]

> 個々の商品性やユーザーニーズを踏まえて判断してまいります。[1]

## ロゴ非表示のメリット

これまで当たり前のように入っていたdocomoロゴだが、それを入れるにあたっては当然コストが発生する。ロゴを外すことで、その分のコストを削減できるようになる。[1]

「共通の部材」という点にも注目したい。今回、ロゴが外れたスマートフォンは、他キャリアやオープンマーケット向けにも販売される。キャリアを問わず、共通の部材を使えれば、複数の販路で在庫を柔軟にコントロールでき、その結果、廃棄が減れば環境保護にも貢献できる。また、スマートフォンが故障して修理をする場合、共通の部材を調達できれば、修理対応もスムーズになるだろう。[1]

ユーザーニーズが大きな判断材料になったのは言わずもがなだが、キャリアロゴがなくなることは、キャリアにとってもメリットが大きいことが分かる。[1]

## 時流に合わせた判断

今やスマートフォンSIMロックフリーが標準仕様になり、ドコモから購入したスマートフォンを、他キャリアのSIMで使うケースも増えているだろう。そうなると、キャリアロゴを載せる意義は薄く、言葉は悪いが「ノイズ」と捉えられても仕方がない。今回の新機種でdocomoロゴをなくした背景には、こうした時流も関係しているはずだ。[1]

ちなみに、現時点でdocomoロゴが載っている最新の機種は、4月に発売した「Galaxy S24」と「Galaxy S24 Ultra」。なお、ドコモは今後全てのスマートフォンでロゴを撤廃するとは明言していない。「MONO」のような、ドコモオリジナルスマホが登場すればdocomoロゴは載りそうだが、今後もグローバルや国内の共通モデルを展開するとなると、Galaxy S24/S24 Ultraが最後の"docomoロゴ搭載スマートフォン"になるかもしれない。[1]

Citations:
[1] https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/support/manual/F-52A_J_syousai_10.pdf
[2] https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=25680417/
[3] https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/pdf/n2300000.pdf
[4] https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/4353/higashikusyousai.pdf
[5] https://yoyakuget.com/iphone12-pro/docomo/html/index.html