JR東日本、AI活用の忘れ物横断検索サービス導入へ　山崎光春

こんにちは！山崎光春です。

2026年4月、JR東日本はクラウド型忘れ物管理システム「落とし物クラウドfind」を導入し、鉄道利用者の忘れ物対応を大幅に刷新する。新サービスの最大の特徴は、JR東日本だけでなく、同システムを導入する他企業の忘れ物情報も横断的に検索できる「横断検索」機能だ。これにより、利用者は「どこで忘れたか分からない」「複数の交通機関を利用した」といった場合でも、一括して情報を検索でき、従来のように個別に問い合わせる手間や、見つからないストレスを大きく軽減できる5 7。

新サービスはスマートフォンから簡単に利用でき、アプリのインストールは不要。ブラウザ上で多言語対応のチャット機能「find chat」から問い合わせができ、訪日外国人観光客にも対応する。加えて、AIによる画像検索機能を備え、利用者が忘れ物の特徴を写真で伝えることで、従来よりも高精度かつ迅速な検索が可能となる7 5。

忘れ物の登録業務も効率化される。駅係員が忘れ物の写真をアップロードすれば、AIが特徴を自動認識し、従来の手入力作業の負担を大幅に削減。これにより、年間約200万件に及ぶJR東日本の忘れ物管理が効率化し、返却率の向上も期待されている7 11。

なお、現行の駅窓口や電話による問い合わせサービスも継続されるが、横断検索やAI画像検索などの新機能は利用できない5。今後はグループ内のホテルや駅ビルにも「落とし物クラウドfind」を展開し、グループ全体で利便性向上を目指す方針だ5 7。

この取り組みは、デジタル技術とAIを活用したサービス品質向上の一環であり、「ヒト起点での心豊かな生活の実現」を掲げるJR東日本の経営ビジョンにも合致する。多様な利用者のニーズに対応し、ストレスフリーな忘れ物対応を実現する新たな「あたりまえ」の創出が期待されている5 7。