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Meta、特定の広告主に生成AIツールの使用を制限 山崎光春

Meta、特定の広告主に生成AIツールの使用を制限

こんにちは!山崎光春です。

 

Metaは11月、特定の分野に関する広告を展開している広告主に対し、同社の「広告マネージャ」ツールでテスト中の生成AIツールを使用できないことを明らかにしました。対象となる広告の分野には政治、選挙、住宅、雇用、クレジット、社会問題、およびヘルスケア、製薬、金融サービスが含まれます。このポリシーは世界中で適用されることを、Metaのアジア太平洋担当バイスプレジデントを務めるDan Neary氏が認めました。

2024年には、インドネシアとインドの総選挙や、米国、フィンランドパキスタン、台湾の大統領選など、複数の国で選挙が予定されています。MetaはAIを最優先課題として挙げており、すべてのプラットフォームに生成AI機能を追加することを計画しています。

広告マネージャは、広告を作成、管理、追跡するための「オールインワンツール」として位置付けられており、広告主向けにMetaの新しい生成AIツールの実験場として機能する「AI Sandbox」が発表されました。同社はまた、AIチャットボット「Meta AI」も発表しており、AI画像生成ツール「Emu」が含まれています。

Neary氏によると、広告主の半数以上が同社の「Advantage+」ツールを使って広告制作の際に画像やテキストを最適化しており、同氏はAIの役割を強調しました。また、AIの安全性と個人データの使用に関する懸念の高まりにMetaがどのように対処しているかについて、Neary氏は、その技術が責任を持って設計され、使われるようにするための、複数の分野にまたがるチームがあると述べています。

生成AIのモデルを効果的に学習させるためには大量のデータが必要とされるため、さまざまなソースが組み合わせて学習に使用されており、オンラインに公開されている情報の場合は個人情報を共有している特定のウェブサイトを除外するようにフィルタリングされています。写真やテキストなど、InstagramFacebookで公開されている投稿は生成AIモデルの訓練に使用されていますが、プライベートな投稿やメッセージの内容は使用されていません。

MetaはAIの安全性と個人データの使用に関する懸念に対処するために、業界の主要な利害関係者と協力しており、生成AIはまだ開発の初期段階にあるため、正しく理解するために協力しています。

Citations:
[1] https://ai.meta.com
[2] https://about.fb.com/news/2023/09/introducing-ai-powered-assistants-characters-and-creative-tools/
[3] https://about.fb.com/news/2023/11/decade-of-advancing-ai-through-open-research/